ISB Syncrolift Yard's Blog

日本で初めてシンクロリフトを採用した東京湾の造船所です。造船所で日々おこるトピックを紹介します。

横浜市の給水バージ完成、引き渡す 50年使用した給水船引退 

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甲板上の給水ライン


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横浜に向かい出港した給水船

5月7日、晴天の中、横浜市の給水船が弊社で完成し、母港横浜に向かって出港しました。

2年前より建造計画があり、紆余曲折がありましたがやっと引渡しが出来、今後は50年近く使った前船「道志丸」と交代する予定です。

本船はプッシャ-バ-ジ方式として、給水タンク部分と、推進機能を持ったプッシャ-を連結する方法でバ-ジ側のみ建造されました。

バ-ジといいましても、ウインドラス、キャプスタン、予備締結ウインチ、居住設備、スラスタ-、150M3/Hr給水ポンプ、発電機、雑用ポンプ、エアコンを搭載しており、本格的なものです。

給水タンクは250M3あり、ポンプヘッドは30Mありますので、おそらく20M以上の乾舷の巨大な船にも給水可能です。

弊社は東京湾で働く顧客の船を主に建造、修繕しております。

東京湾の物流、港湾機能、船舶の機能維持、安全防災には多くの小型船が活躍しており、それらの顧客と共に歩むのが弊社の使命です。